20231007-08 藤内壁クライミング合宿

日時:2023年10月7日(土)〜8日(日)
場所:御在所岳 藤内壁
天候:1日目(7日) →晴れのちくもり、2日目(8日) →くもりのち昼から雨
参加者:1日目→I口、K村、S根、M戸、2日目→K村、S根、M戸(報告者)
目的:本ちゃん(アルパインクライミング)デビューに向けたクライミングトレーニング

行動記録:

<1日目>
裏道登山道駐車場6:30→ 藤内小屋7:20着(小休止)→藤内壁 一の壁 8:40着→一の壁でクライミングトレーニング 16:45終了 → 藤内小屋 17:15着 K村、M戸は小屋宿泊、S根、I口は下山

<2日目>
 藤内小屋でS根と合流 7:05発 → 前尾根P7取付着 7:40着 P7登攀開始8:10 P7周辺でマルチピッチトレーニング 12時頃 登攀終了 → 藤内小屋 12:30着 昼食 → 裏道登山道駐車場 13:10頃着 下山

合宿の模様:
今回、本ちゃんデビューを目指す会のメンバー向けに藤内壁でのクライミング 合宿を開催した。一日目は、一の壁でシングルピッチクライミングの基礎練習、二日目は前尾根のマルチピッチクライミング練習の二本立てで、二日目の移動時間を考えて合宿形式とした。

<1日目>
裏道登山道登山者駐車場へ全員集合し藤内小屋へ。

ようこそぉ藤内小屋へ〜

藤内小屋へ宿泊予定のK村さんとM戸は、宿泊用の荷物を小屋倉庫にデポし、藤内壁へ向かった。

藤内壁出合から一の壁と中尾根を望む
くもりぎみですな〜

一の壁に到着すると日陰で気温低くて風も強い。藤内小屋と比較し体感的に10℃以上気温は低く感じ、かなり寒い。薄手の防寒着は持ってきたが、こんなに寒いと思っていなかったので藤内小屋にダウンジャケットをデポしたのは失敗だった(^_^;

一の壁からみた前尾根
こっちは日陰で寒かったが
前尾根は日が照って暖かそう

4人参加なので、I口さんとS根さん、K村さんとM戸にペア分けして登攀。今回ロープは、2日目に3人になる事も考えて、Φ8.2ダブルロープx50mの1setとΦ8.9シングルロープx50mを共同装備とした。I口さんとS根さんペアがダルブロープを、K村さんとM戸がペアがシングルロープで練習することにした。

通常は効率的に各々のペアが別のルートを登攀するが、今回は同じルートを全員で順次登攀して、じっくり練習することとした。まずは2ルート(Ⅳ級)から。最初はS根さんがリード登攀しI口さんがセカンド登攀。

S根さんが2ルート登攀中

その後続いて、M戸リードでK村さんがセカンド。次は、同じ2ルートで入れ替わってI口さんがリード、S根さんがセカンド。

S根さん、セカンド登攀中

K村さんがリードでM戸がセカンドで登攀した。

K村さん、リード登攀前に
フォロービレイ練習中

今回、I口さんとK村さんは、一の壁で初リードということだったが。I口さんから「これでノルマ・目標は達成した」と言っていたので「まだ次もリードで登ってもらいますよ〜」とM戸が発破をかける(笑)

次は3ルートを全員で順次登攀する練習としたが、更に風強く寒くなってきたので、途中からレインスーツを上下着用して登攀することにした。本当に寒かった〜(>_<)
I口さんとK村さんは、不安な顔をしながらも、最初にセカンドで登攀し、ルートの全容をつかんでもらった上で次にリード登攀したため、特に問題無く登攀完了。自信を付けてもらったと思う。

S根さん、3ルートをリード登攀中

M戸とK村ペアが3ルートを登攀後に
上から伊勢湾方向をパチリ
そっちはエエ天気や(笑)

I口さん、3ルートをリード登攀中

K村さん、3ルートをリード登攀完了し
ロープアップ中

次はちょっと難易度上がる右ルート(Ⅴ級)かダイレクト(Ⅴ級)を登攀しようと考えていたが別パーティがドライツール登攀していたので、やむを得ず右ルートやダイレクトと同じグレードながら若干難易度が上がる左ルート(Ⅴ級)を登攀。

S根さん、左ルートをリード登攀中

I口さん、左ルートをセカンド登攀中

K村さんが左ルートをセカンド登攀中
のところを上からパチリ
下からI口さんとS根さんが見守る

S根さんとM戸はリード登攀した後で、I口さんとK村さんにもリード登攀してもらおうと思っていたが、セカンド登攀した際にリードは、核心部の乗っ越しに少しコツが必要でリードは今回難しいとお二人が判断されたので断念。この時点で16時で少し早めに終了となった。早めの終了となったので、他ルートを見学してもらうことにした。ダイレクトと4ルート、5ルートの取付を通って、中尾根バットレスの取付からダイレクトの終了点近くを見てもらった。次回、ダイレクトや4ルート、5ルートを登攀した後の下山方法を確認、そして中尾根バットレスの雄大な岩の景色を観てもらえたのはプラスになったと思う。

一の壁の右側付近の終了点ポイントから
中尾根バットレスを望む

藤内小屋へ戻り、K村さんとM戸は宿泊、駐車場で車中泊するS根さん、帰宅のI口さんは下山と各々別れての行動となり一日目は終了。

小屋に到着したら、まず乾杯!!
ビール旨いわ(笑)

<2日目>
藤内小屋に宿泊したK村さんとM戸、下から登ってきたS根さんとが合流し、3人で前尾根へ。

藤内壁を望む
天候は下り坂の予報(>_<)

今回、二日目はお昼から雨が降ることが確実な予報だったので、P7のみを何度かマルチ登攀することにした。それにしても誰も前尾根P7の取付に来ない。天候悪いから当然か(笑)
準備し、M戸がP7を登攀。

P7出発前に皆でパチリ

P7を細かく3ピッチに切って登攀した。そうすることでセカンド、サードで登るメンバーを細かく指導していくという算段。今回、S根さんとK村さんは、P7の2ピッチ目スタート付近にある核心部を登攀する際は、適当にごまかさず、手足の位置やムーブが掴めるように安全確保しながら何度もチャレンジしてもらった。ソロ登攀するクライマー1人以外は誰も登りに来なかったので、後から追い立てられること無く、安心してじっくり登攀練習してもらえて良かった。

P7核心部を何度も登攀練習して
感覚を掴めたみたいで
嬉しそうなK村さん

2ピッチ目スタートしたM戸が
ビレイとフォローしている二人をパチリ
何かモゴモゴしてる?笑

P7終了点から迂回路でP7取付へ戻り、次はS根さんにP7の1ピッチ目を初リード登攀してもらった。カム打ち練習もしてもらえて、自信をつけてもらったのではないだろうか。

P7の1ピッチ目を初リード登攀中のS根さん

1ピッチ目終了点に全員が上がってきた時点で11時になり、2ピッチ以降は時間切れとなったので、懸垂下降で降りてマルチピッチ練習は終了となった。下山開始が12時頃。

懸垂下降中のS根さん

12時30頃に藤内小屋へ戻り、K村とM戸が宿泊用荷物を受け取り、荷物を整理し、ゆっくりお昼休憩を取っていると雨が降り始めた。

藤内小屋前で荷物整理中

小雨のうちに降りようと早々に下山開始し、登山者駐車場へ到着した頃には本降りとなった。2日目は時間ギリギリまで登攀練習でき、雨にあまり濡れずに下山完了できて良かったと思う。

途中の橋が掛け替え完了し
初通過させて頂いた
整備頂いて感謝

今回クライミング合宿に参加した3名は各々がレベルアップできたのではないだろうかと、、計画したM戸は自画自賛(笑)

これからの季節は更に寒くなるので藤内壁での無積雪期のクライミング練習はこれで終了。
来年は一人でも多くの会メンバーが、無積雪期の本ちゃんデビューできることを願ってやまない。

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