日時:2021年6月5日(土)9:00〜17:00、晴れ時々曇り
参加者:K林、T中、Y田、N澤、K合(美)、M戸(報告者)
目的:会メンバーのセルフレスキュー技術を向上させ、安全で高度なクライミングを実践するため。
会場:比良げんき村人工登はん壁(滋賀県大津市)
講師:奥村 晃史 氏(日本ガイド協会公認フリークライミングインストラクター、日体協公認SCコーチ)
比良げんき村の人工登はん壁を会場とし、八日市山の会主催の講習会を行いました。講師はクライミングジム KO-WALLの奥村氏に依頼し、会場を一日貸し切って開催。実践的なトラブル対応ができるよう、まずはシングルピッチ編について人数を絞って講習を行いました。
概要は
①シングルピッチでのセルフレスキューの部分技術とシミュレーション
②懸垂下降のセルフレスキュー技術
③その他(マルチピッチックライミングの部分技術の一部)
を学びました。主な講習内容は以下の通り。
<主な講習内容>
- 基本技術
①ノットとヒッチ
②アンカー構築
③ビレイデバイスの使用の仕方
④仮固定
⑤フリクションヒッチ
⑥懸垂下降
⑦登下降 - シングルピッチのセルフレスキュー
〜ケーススタディ講習〜
①ビレイヤー脱出
②トップのセルフレスキュー(キャッチからカウンターラペル) - 懸垂下降のセルフレスキュー
〜ケーススタディ講習〜 - マルチピッチ基礎技術
※4)は時間切れで講習は3)まで。
<講習の模様>
比良げんき村 人工登はん壁 外観
オリエンテーション
ノットとヒッチ
写真は奥村氏からボーラインノットの説明
レスキューではエイトノットよりも多用する
アンカー構築・固定分散の説明
ダイニーマを使う時はクローブドヒッチでカラビナを固定等
アンカー構築・流動分散の説明
多様性を確保するためクワッドだけでなくスライドXも適材適所で使う
但しスライドXは欠点多く、それを補う対応が必要等
ビレイデバイスの使用の仕方
アパーチャータイプだけでなく写真のオートアシストタイプ(GriGri)の
構造や動き含めて説明を受けた
仮固定
レスキューで多用するカラビナミュールについての説明
仮固定の練習
ムンターヒッチにカラビナミュールで仮固定
これもレスキューで多用する
フリクションヒッチの説明を受けた後
バックアップ懸垂や下降からガイドモードの入れ替え
登下降の練習を行った
登り返しからの下降の切り替えはなかなか難しい
みんな苦労しています(^_^;
ケーススタディ講習
アンカー固定でのビレイヤー脱出についての説明
ケーススタディ講習
トップのセルフレスキューでキャッチから
カウンターラペル
<所感>
今回すごく勉強になりました。しかし…部分技術で新たに覚える事が多く、またその技術を柔軟に応用を効かしてのケーススタディ講習は対応が難しかったです(^^;;クライミングを楽しく安全に行うためには必要な技術なので、内容を整理して繰り返し練習で覚えていかないと..ですね。
講習の最後に奥村氏から紹介頂いた
山岳ガイド 笹倉氏著者の
「アルパインクライミング教本」
今回講習の内容について記載されていました。
難しかったところを一旦整理して
改めて練習するのにオススメです。
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