日付:2023年8月18日(金)
参加者:M尾(L)、N澤(記録)
天気:晴れ時々曇り
錫杖岳のマルチピッチロングルート「見張り塔からずっと」へ行ってきた。
前夜、中尾高原駐車場にテン泊してAM4:00スタート。
出だし、異常な蒸し暑さを感じてN澤の調子がなかなか上がらず、こりゃどうなることかと思ったが、なんとか予定通り6:30に取り付きに到着。
(1ピッチ目M尾リード)
取り付きからやや不明瞭。
北沢フランケ側との境界から登攀開始。
(2ピッチ目N澤リード)
トポの記述がかなりアバウトなこともあり、笹薮のブッシュのほうに間違って進んでしまう。いったん終了点を取ったが、結局引き返すことに。ルーファイ力の必要性を痛感。
(3~6ピッチ つるべ)
草付きのスラブ状を進む。たまに古いハーケンがあるくらいで、中間支点や終了点を取るところに苦労した。
長いスラブを抜けると、稜線の反対側にようやく大洞穴が見えた。大洞穴へはいったん下降して登ることになる。ここも笹原の中を進むのでいったんアプローチシューズに履き替えて進む。
(7ピッチ M尾リード)
本ルートの核心部分。7ピッチ目の上部はハンドクラック。続いて、次のピッチもつないで凹角からトラバースへと進む。このピッチは高度感もあって一番楽しいピッチであった。しかし、フォローの私は、カム回収時に指がつってカムを離してしまい回収不能な状態に(泣)。
(8~10ピッチ つるべ)
核心を抜けてほっとしたが、錫杖の頂上らしきところはまだだいぶ遠くに見える。時間も押しているので、急いで進むことに。それにしても草付きのルートが多くて神経を使う。
(最終ピッチ N澤リード)
頂上直下は垂壁のクラック。といっても、クラック登りをしなくても頂上まで抜けられたが。
薄っぺらい頂上にようやく到着。確かに見張り塔という感じだ。しかし、ここがほんとの頂上なのかよくわからない。
見渡すと、いくつかピークが続いているので、ロープとギアを片付けて下降路の方角へ進んでいく。案の定、隣のピークに錫杖頂上を示すピッケルが。はあ、良かった!
頂上到着が確か15:00。予定よりだいぶ遅れてしまった。
さて、ここからの下山も3時間半の長丁場。しかも後半の沢沿いの道は悪路が続き、夕方6時過ぎに登山口に到着。ほぼ15時間の行動時間となりほとほと疲れたが、なんとか登頂できたことに感謝。
今回、私自身は体調管理、読図力、状況判断などなど多くの反省点があった。それらを踏まえて今後精進したいと思う。