2022/11/12 雪彦山地蔵岳東陵マルチピッチ

日時:2022年11月12日

場所:雪彦山 地蔵岳東陵ルート

参加者:M戸(CL)、S、K村、N澤(報告)

紅葉真っ盛りの中、雪彦山は地蔵岳東陵へマルチピッチクライミングに行ってきた。

昨年は4パーティで賑やかだったが、今年は4人(2パーティ)でちょっと寂しい。

一組は、M戸リーダーと今回初参加のK村さん。もう一組は私とSさんで、2人とも昨年に続いて2回目となるため、今回は少し違うルートを行こうと前もって相談していた。さてどうなることか。

【1ピッチ】

前回は、駐車場から取り付きまで少し道迷いがあったが、今回はM戸リーダーのルーファイ力のおかげで迷うことなく基部に到着。

先行パーティは1組だけのようで、すんなりとスタートできた。

まずはSさんリード。やっぱり2年目は余裕ありですなぁ。

【2ピッチ】

今回はつるべなので、2ピッチ目は私がリード。あれ、なんか渋いがな。うーむ、2年目やのに…。

2ピッチ目、ビレイ中のSさん。ロープがきれいに振り分けられてます。

2ピッチ目を軽快に登るK村さん。

【3ピッチ】

ノーマルルートはここから左に進んで、チムニー方向に行くのだが、我々は今年の目標の一つ、右方向のすべり台へと向かうことに。

この下りのトラバースがかなり怖い。おまけにSさんはハチにまとわりつかれて、なかなか進めず…。まさに泣きっ面にハチ状態。

【4ピッチ(すべり台)】

すべり台は左のクラックルート、真ん中のフェース、外側のカンテルートの3本があるのだが、真ん中の正規ルート(5.10C)は当然無理なので、カンテルートを進むことに。

難易度は低いといえど、フェースの右側はスパッと下まで切れ落ちているため、高度感が半端なく、いつものようにできるだけ景色は見ずに、見えても気のせいやと言い聞かせながら進む。

【5~6ピッチ】

ここからはサイマルでの歩き。馬の背基部に到着すると、ノーマルルートを進むM戸組と遭遇。小休憩後、大ジェードル取り付きへとさらに進む。木の陰から見える大ジェードルの雄姿にひるみそうになるが、自身を叱咤して進む。

手前の壁(頂上フェース)と右側の壁(正面フェース)の接合部が大ジェードル

【7ピッチ(大ジェードル)】

下から見上げるとなかなかの距離。大ジェードルはクラックなのだが、ネットでの下調べでは、クラック登りはしなくても、フェースを快適に登っていけるとあった。それを信じて進む。

ま、快適ではなかったがなんとか上部まで進めた。しかし、ここで問題が…。下調べでは、ジェードルの後半で右側(正面壁側)に回り込むとボルトがあり、そこで支点を取って、さらに少し登るとバンドに出るということであった。

それが、どうも私はジェードルのドン付きまで進んでしまったようで、右側をのぞき込んでもボルトがない。まさかと思って下を見ると、案の定3~4mほど下にボルトがあるではないか。

もう降りるに降りられん。だいぶランアウトしているが、下の景色は気のせいや!と言い聞かせて右側に回り込む。なんとかクリア。少し進むと終了点のボルトもあった。神様はいつも何か試練を与えてくださる。

ジェードルから右側の正面壁へ回り込むSさん。怖い~

【8ピッチ】

さて、残りは山頂まで少し登るだけ、リードはSさんやし~、と半分終わった気分でいたのだが、このピッチがなかなかの強敵。足場のバンドもすぐに終わってフェースのトラバースがずっと続く。なんやねん、ジェードル並みに怖いやんか。

ようやく山頂の賑やかな声が近づいてきて、セカンドビレイをするSさんの姿も見えてほっとする。

「すみませーん。変なとこ登ってしまいました~」

後で確認すると、もっと早く上に登るルートがあったようなのだが、我々は正面壁の左端からほぼほぼ右端までトラバースした模様。

トラバースはフォローでも怖いんやからよー。とぶつぶつ文句言いながらも、山頂からの紅葉を見てると、達成感と安堵で顔がほころんでいくのであった。

先着のM戸・K村隊と山頂で合流。

今年も紅葉がきれいでした。

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