藤内壁前尾根マルチピッチ

2022.07.02 藤内壁前尾根マルチピッチトレ

行程:AM6:00裏道駐車場発→PM6:30裏道駐車場着

南アルプスでのテント泊予定が天候不安定で中止となったため、この日は藤内壁前尾根でのマルチピッチクライミングに急きょ変更となった。

前尾根には5月半ばにも来たのだが、そのときは渋滞でP6で引き返したため、実質今シーズン初めての前尾根となった。さて、どうなりますやら。

今回のテーマは、リーダーのMさんにはアドバイスに徹してもらい、同期のSさんと私の二人でなんとかリードをやりきること。そして、とうとう買ったカムの使い方を実地練習でマスターすること。

まず、P7をリードで行かせてもらう。ここは出だしのクラックから少し嫌なところだが、カムも打つことができ、難所のピナクルもこの日はわりとスムーズに行けた。ただ、カムの羽が開きすぎと、あとで指摘を受ける。

P6はSさんのリードで進む。凹角を登っていき、最後にのっこすところが難しい。あっけなくA0してしまう(^^;。

続いて、問題のP5。ここは最初の、左から回り込んだスラブの、一つ目と二つ目のボルトにヌンチャクを掛けるところが毎度苦労する。少しは上達していて楽に行けるのかと思ったが、やはり今日も、この出だしでエネルギーを大幅に消費してしまった。この日のクソ暑さも相まって、最後まで持つのか心配になってくる。

そして、P5の最後の割れ目を超えていくところに到着。うーん、やっぱりここも憂鬱。今までフォローばかりだったので気付かなったのだが、なんか右カンテ沿いにボルトが3個いい感じで打ってある。あれ?このルートを取れば楽に行けるんではないのか!誰かが最近新しく打ってくれたのかもしれない(喜)!と思って、こちらを進むことにしたのだが、いやはやとんでもなかった。3個所ともボルトまでが思ってたより遠い。いつものルートをいっときゃ良かったと後悔するも遅し。終了点到着時にはエネルギーの70%ほど消費した気がした。

続くP4。後半をリードさせてもらう。ここは真ん中のフェースを斜めに左上するルートを今までは登っていたのだが、リードする立場で見ると、むちゃくちゃ怖く見える。右のカンテ沿いの方が優しそう…、ということで右カンテ沿いに進んだのだが、これまた大失敗。優しかったのは最初だけで、後半の終了点までの5~6mが鬼むずかしかった。この時点でエネルギーは残り15%あるかないかの状態に…。

最後の登りが厳しい。ボルトもなくカムでA0しながら進む

そんなこんなで、この日は、前が混みだしたり我々が遅かったりしたのもあって、P3(Sさんリード)で終了ということに。(残りエネルギー約5%で下山)

(今日の反省)

カムはなんとか7~8回は打つことができ、サイズ感やセットの流れを経験できた。ただ、セットの仕方が甘いところがあり、指摘を受けたところを次回はしっかりと修正したい。 

セカンドビレイ中にたぐったロープが岩角に挟まって抜けなくなるトラブルを起こした。支点構築する場所、手繰り方(左右振り分けの長さ)などの考慮が必要。

2Lの水を持っていたのだが、熱中症アラートが出るような高温多湿の日ということもあり、全然足らなかった。

ぱっと見だけで判断すると、えらい後悔をする…ということを思い知った。

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