日時:2022年6月26日(日) 9:00〜16:30
天候:曇りのち晴れ
場所:滋賀県大津市北小松 比良げんき村 人工登攀壁
参加者:K林、M戸(報告者)
主催:滋賀県山岳連盟
主管:滋賀県山岳連盟 指導・技術委員会
目的:登山・クライミング技術の習得(兼 JSPO 山岳AC・SCコーチ義務研修会)
https://shigagakuren.com/wp-content/uploads/2022/05/89dca041fe6bd026df94e4349f1b2982.pdf
研修内容:「クライミングシステムの習得・実践」
研修1「外岩を想定したロープワーク習得」
(1)topアンカーの構築〜結び替え〜ロワーダウン
・アンカー:流動分散、固定分散、クワッドシステム
・結び替え手順の確認
(2)セカンドクライミングビレイ〜懸垂下降
・セカンドクライミングビレイ:ビレイデバイスの選定、ビレイの方法
・テンションロックの解除方法、懸垂下降の手順(初心者がいる場合)
研修2「講義」
(1)プロテクションの設置
・プロテクションの種類、設置法
・ボルトアンカーの打設
(2)クライミング倫理
・クライミングとは手足を使った登攀後遺
・よりシンプルなシステムの構築
・岩にアンカーボルトを打設=半永久的に岩を傷つける行為
・設置者が担う認識(ルート・ボルダリングの開拓、整備、リボルト)
・クライミングコミニュティとしての倫理
注意点:新しいボルト設置を確認した場合の対応方法
研修の模様:
滋賀山岳連盟主催の研修会で、八日市山の会から今回は、K林とM戸が参加したので報告する。当研修会には我々以外にも滋賀山岳連盟に所属している各山岳会の他、京都岳連の山岳会や一般からの参加があり、総勢18名での開催となった。M戸は、昨年度から引き続き滋賀県山岳連盟 指導・技術委員会に所属しており、スタッフ並びに指導者として参加した。
受付後に参加者全員が集合し、まずは主任講師からのオリエンテーションで、研修を行うにあたっての注意事項等説明があった。
研修1では、人工登攀壁外側の柵を利用してアンカー構築の説明と実習を行った。
主任講師から流動分散の構築
について説明中
セカンドクライミングビレイ
について主任講師から説明中
主任講師から一通り説明を受けた後、
参加者でクライミングシステムを実習
M戸は実習の指導で対応
研修2では、人工登攀壁の裏で講義からスタートとなった。
主任講師による講義
各種アンカーや各種デバイスの展示
ハーケンの打設を実演
リングボルトの欠点を
説明中
応用実践ということで
セカドビレイから
初心者を懸垂下降で
降ろすまでを実施
後半の自由時間で
topアンカーの結び替え練習
それぞれの壁で練習中
所感:
暑い一日だった。今回は基礎的なクライミングシステムの構築で、参加者への指導が主であった。クライミングをこれから始めるということでビレイもほとんどした事が無いという参加者もおられて、基本的なところから説明することとなることが多く、指導者としてのスキル向上をすることができた。
一方、セカンドで登ってきた初心者を懸垂下降で降ろすという応用実践は、日頃はほとんど行わないことだったので慣れないこともあって少し難しく、よい勉強となった。アンカー構築については、まだまだ知らないことが多く、新たな知見を得ることができて有意義だった。クライミング倫理の説明は、最近課題でタイムリーな案件だったので、色々と考えさせられる内容だった。
次回の研修会もスタッフ・指導者として参加させて頂く予定。