20210112 冬山山岳救助「講習会」事前講習会

日時:2021年1月12日(火) 9:00〜15:00
天候:曇り時々雨
場所:滋賀県消防学校(滋賀県東近江市)
参加者:M戸(報告者)
滋賀山岳連盟役員としてT村が参加

主催:滋賀県山岳遭難防止対策協議会
主管:滋賀県山岳連盟

講習会目的:冬山(積雪期)に於ける捜索・救助・搬送技術の習得を計り、遭難救助・連絡通信等の訓練を実際に行い、遭難救助体制の整備、及び山岳遭難事故防止を徹底させる。

講習内容:冬山山岳救助訓練「講習会」に向けた
座学及び実技基本講習
座学
「山岳救助技術の基礎知識」「読 図」
実技基本講習
「搬送技術」「支点の取り方 ・確保技術」

講習会模様と所感:
1月31日に開催予定であった冬山山岳救助訓練「講習会」の事前講習会に参加した。残念ながらこの事前講習会受講後に、本番の1月31日の講習会は新型コロナ感染拡大を受け中止となったものの、事前講習会が有意義な内容だったので報告する。
関西地区各県の山岳救助に関わる消防・警察関係者、滋賀県山岳会(山岳会はオブザーバー参加)が集まっての合同訓練。
この事前講習は、前半(午前中)は、消防学校の教室内での座学による基礎知識のインプット講習と、後半(午後)は、体育館での項目を絞った実技の基本講習であった。

座学は、講師から実際の山岳救助の事例・実態に基づいた救助に必要な基礎知識を学んだ。次項目の読図については山岳関係者はスキルは一定あるものの、消防・警察関係者の方々はスキルそのものを持っていない方がおられるので、基礎的な内容からの講習だった。

実技基本講習では、講師主導のもと関西及び近隣地域の実際の山岳遭難事故事例から、今回は背負救助を想定し、ショートロープ確保とロングロープ確保の実演と実技習得、内金回避やフォールライン回避の実演、参考確認として引き上げ力の確認実験を行った。日頃、そのような実技を練習する機会は無かったので参加して良かった。

クライミングロープを使った要救助者の背負救助用チェストハーネス

 

背負救助でのショート・ロープ確保。確保者は引きとけ結びをすると確保しやすい。

 

背負救助のロング・ロープ確保。(黄色い方は、立木を想定)急斜面を降ろす時に有効。

 

要救助者が歩ける想定のショート・ロープ確保。要救助者にクライミングロープをもやい結びで結び、後からショート・ロープで確保する方法を実演及び実技を実施。これは近隣地域の山岳遭難救助中の要救助者の死亡事故事例から訓練必要と判断し組み込まれた。

 

最後は半分お遊びだったが、参加者の引き上げ力をバネばかりで測定。山岳救助の消防隊員は、バネばかりのメーターが壊れるかと思うほど振り切れ強かった!!

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