150725 錫杖 左方カンテ

OK、IW、TN

久しぶりのアルパイン。
アルパインそのものは1年ぶりくらい、錫杖に至っては3年ぶりくらい。

錫場へは前夜発で駐車場でテント仮眠→朝出発のパターンだが、今回は各自自宅で仮眠した後の早朝発とした。
3:30彦根IC。
早朝発は泊まりの準備を持っていく必要がないので用意が楽チン。
30Lザックに登攀道具を詰め込めば準備完了。
個人装備としてヘルメットにハーネス、ヌンチャク・環付き・スリングを各3つ、
共同装備で50mのダブルロープ2本、ナッツとカム(フィストサイズまで)を1セット用意。

7時過ぎに駐車場に到着、そこから用意をして登山道を歩く。
マイナスイオンが気持ち良い。
途中渡渉ポイントが1箇所あった。
過去にここで事故も起こっているということもあり、アプローチ中で気をつけなければならないポイントとなる。
靴が濡れるのがいやなので靴を脱いで素足で渡る。
とても冷たい。

時間的な余裕はたっぷりとあるので何度かの休憩をはさみながらゆっくりと進む。
9:20頃に取り付きへ。

左方カンテは超メジャーなルート、ある程度の渋滞を覚悟していたが今日はたったの2組。
1組は注文の多い料理店、もう一組は左方カンテで既に取り付いている。
後方にくるパーティもいなさそうなので今日は余裕を持って登れそう。

1P IW 40m
ルンゼを登り、立ち木を4本超えたところが終了点。
以降、途中の始点はあまりないが終了点はしっかりとある。

2P IW 20m
傾斜が少し出てくる。
凹角をさらに登ってピナクルテラスへ。
下部は水が染み出していてヌルっとしており、滑らないように慎重に登る必要があった。

3P TN 30m
右上してすこしだけかぶったところの上にガバがあるのでそれを取ればクリア。
スタンスもところどころにある。落ち着いて登れば怖くない。

4P TN 30m
3Pから4Pへは15mほど歩く。
チムニーの中は濡れていて心地悪い。

5P TN 40m
下から吹き上げる風が心地よい。
フェイス。左上しながらフェースの中間部まで登り、そこからクラックに沿って進む。
フェースを超えてからは傾斜も緩やかになり、簡単な岩登りとなる。

6P TN 40m
木を使えばスタートはA0は不要、使わなければ1ピン目を取るまでは油断できない。
そこから幅広のチムニーを登り、適当なところで左方のカンテに出る。
最後にペツルが打たれた箇所を乗っ越してテラスへ。

ルートとしては後2ピッチあるが、今日はここで登攀を終えて懸垂下降。
ここで先行パーティが懸垂に時間がかかり、しばらく待機。
(先行パーティは次の懸垂下降点となるテラスを見逃して降りすぎてしまい、
登り返していたために時間がかかっていた)

1時間半ほど待った後に3回の懸垂を経て地上へ。
そこからさらに1時間半かけて駐車場に戻る。

久しぶりのアルパイン、近場の御在所前尾根などと比べるとロケーションは比べものにならないくらい良い。
岩そのものの規模もそうだし、北アルプスの山々を見渡しながらの岩登りは最高である。
往復6時間半の運転と3時間半の山登りをしてでも来る価値はあると思う。
次は注文の多い料理店を目標としてまたここに来たい

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アプローチ途中でこれから登る壁の全貌が見渡せる。
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1P目取り付き。ここからスタート。
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6P目取り付きからは注文の多い料理店を登るパーティーが。
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6P目終了点のテラスで大休止中。お疲れ様でした。

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