20230503~5 小川山クライミング合宿

◇日時
2022年5月3日(水)~5日(金)

◇行程
1日目:スポートルート@マラ岩

2日目:涸沢岩峰トラバース 5p (5.7) ※ ⇒ ボルダリング@きたない大岩
※涸沢4峰からスタートのショートバージョン

3日目:<M戸隊>セレクション 6p(5.8)
<M尾隊>  春のもどり雪  4p(5.7) ⇒ スポートルート@父岩

◇天候
1日目~3日目:ずっと晴れ

◇参加メンバー
M戸 K林 N澤 S根 N尾 M尾(記)

昨年に引き続き、GWに小川山で合宿。3日間、クライミングに浸かってきました。

初日は、小川山に到着して、テント幕営後に、マラ岩でスポートルート。
そりたつ格好いい岩。登攀意欲を掻き立てます。

・ 川上小唄     5.8  ○ (リード、フラッシュ)
⇒スラブという事もあり、結構怖い。終了点はマラ岩の頂上で、絶景。
・レギュラー     5.10c ○ (マスター、フラッシュ)
⇒ガバカチをつないでいくライン。トポ通り、the 花崗岩と言えるルート。
・イレギュラー    5.10d ○ (マスター、フラッシュ)
⇒レギュラーの隣りで、同系統のルート。ホールドの持ち感がレギュラーより少し悪い。
・ 帰ってきた開拓王 5.11c ✕
⇒恰好良いライン。
そり立つカンテに飛びつくデッドムーブが恐怖のあまり起こせず、完敗。
K林さん、 A0ながら声を出して、デッドムーブを止めてました。格好いい!

初日の晩御飯は、N尾さん担当。
なんとアヒージョ!ぷりぷりのエビが最高!!平成BoyのNew Style、皆さん大絶賛でした。

2日目は、マルチピッチで涸沢岩峰トラバース。2020年に設定された新ルート。
トポは、花豆下部スラブスタートで9p(5.8)。
今回は、ショートバージョンとして、涸沢4峰からスタートして、5p (5.7)。

涸沢岩峰を縦走する景色も楽しめる気持ちのいい岩稜ルートです。
不要なボルトが設置されておらず自然なクライミングが楽しめます。

随所に出てくる懸垂下降もアクセント。
最後の涸沢1峰からの懸垂下降は、約50mと長く、一部、空中懸垂になり楽しめます。
50mのダブルロープであれば、1回で基部まで、下降ができました。

晩御飯までの時間、テント場すぐの「きたない大岩」でラインで少し遊びました。
マルチピッチ、スポート、ボルダリング まさにクライミング天国。

2日目の晩御飯は、N澤さん担当。
昭和男子のキムチ鍋。こちらも絶品。御馳走様でした。

3日目はパーティを分けて、登攀。
M戸隊:セレクション
M尾隊:春のもどり雪 ⇒ スポートルート@父岩

セレクションは、スラブ、クラック、ロケーションと様々な要素が揃った
素晴らしいルートだったとのこと。私も今度、行きたいです! 詳細は、記事後半に記載。

春のもどり雪は、2パーティで登攀。まずはM尾、S根。続いてN澤、N尾。
今年からマルチを始めたS根さんとN尾さん、ロープワークも慣れてきて、
スムーズに登攀完了。新しいメンバーが増え、これからの山行がとても楽しみ。
これもM戸会長の御指導の賜物ですね~。

続いて、父岩でスポートルート。
・小川山物語 5.10a ○ (マスター、オンサイト)
⇒父岩のド真ん中を頂上まで登る直球ライン。
ガバカチをつないでいく気持ちのいいスラブのルートで、頂上からの展望が最高。
・ ハンドクラック(名称忘れ)5.9 ✕
⇒クラックのスポートルートを初めてリードでオンサイトトライ。
オンサイトならずでしたが、カムでプロテクションを取りながら、トップアウト。
クラックもスキルを磨いて、今年は錫杖の「注文の多い料理店」をトライしたい !!

3日間の小川山クライミング合宿。
各メンバーが、それぞれの知識、技術を共有して、お互いを高め合う。
とても有意義な合宿になりました。

< マラ岩 川上小唄 5.8 を登るN尾さん >

< マラ岩 レギュラー5.10c を登るN尾さん >

< マラ岩 帰ってきた開拓王 5.11c  、完敗…  >

< アヒージョで乾杯!! >

< 絶品 >

< いざ、涸沢岩峰へ!! >

< 1p目 涸沢4峰  >

< 2p目  涸沢4峰を登るS根さん、ガンバ!! >

< 正面に見えるのが涸沢 3峰 、懸垂下降の準備をするS根さん >

< 3p目 涸沢 3峰下部のスラブをスイスイ登るN尾さん >

< 4p目 涸沢 3峰上部に挟まるN澤さん >

< 5p目 涸沢 3峰のリッジでピースK林さん >

< 涸沢 3峰から懸垂下降 >

< 涸沢 1峰から懸垂下降をするN尾さん >

< 涸沢 1峰から懸垂下降は一部 空中懸垂。めっちゃ楽しい~ とN尾さん >

< 昭和男子のキムチ鍋で乾杯!! >

< 春のもどり雪の取り付き、スラブを登っていきます。 >

< 1p目を登るS根さん >

< 登攀完了して、懸垂下降をするN澤さん バックオーライ >

< 父岩 ド真ん中のラインが小川山物語 5.10a 、スッキリとしたスラブのライン。

セレクションルート(5.8,7P) M戸(記)

金峰山荘駐車場を6:20頃出発、6:50頃にはルート取付きに到着したものの、既に3パーティが取付いていた。前パーティの話を横で聞いていて4番カムの話題になり、そこで我々が装備し忘れたことに気づく笑。4番カムと他にテーピングも忘れていたのでM戸が駐車場へ取りに行った。初っぱなからのトラブルでどうなることやら(^_^;
空荷で30分かからず前パーティの登攀途中に戻ってこられて、手を素早くテーピングし7:40過ぎには登攀開始。1P目はK林さんリード(5.7,10m)

短いクラックだが、向きが微妙なのと、トポ通りハンドジャムが効かなくなる乗っ越しが核心。
2P目はM戸がリード(5.8,30m)

中間支点はハーケンとハンガーボルトが打ってあるが、1ピン目から上の前半スラブが核心。前半は、手を持つ所や足を置く所が細かく薄い。ピン間が遠く、落ちるとかなりやばいことになりそうで足ぷるぷる笑。足と手を置くポイントを慎重に見極めながらスラブを登る。中盤以降から少しずつ楽になる。フォローのK林さんも前半は厳しかったそう。

3P目はK林さんリード(5.6,25m)

チョックストーン奥をバック&フットのチムニー登りが面白い。5mほど登るとチョックストーン上に出られる。

立ち木でピッチを切るが、前パーティを長待ち。4P目の確認を色々していた。

4P目はM戸リード(5.8,25m)

Yの字をした立ち木脇のクラックからスタート。クラック下部で4番のカムを打ちやっぱり持ってきて良かったと思った笑。ハンドジャム、フィストジャムを上手く効かして左のスラブへ移ってマントル返しのチムニー登り。終了点の立ち木に、前パーティがビレイをして取り付けないので、スラブ手前でセルフし、また長待ち。

4P目終了点に取り付いてフォロービレイしたが、次も前パーティが登攀していたのでまた長待ちが発生した。

このルートのハイライトとなる6P目の状況を前パーティ登攀で確認。

5P目はK林さんリード(5.6,10m)
短いピッチで目の前を一旦上まで上がってトラバースするが、間のスラブが案外悪い。木にプロテクションをしっかり取って行く。
6P目はM戸リード(5.7,10m)
ルートのハイライトとなるトラバースを登らせて頂く。横クラックへ慎重にハンドジャムを決めながらカムを打って行く。足はスラブだが、表面は凸凹していて結構フリクションは効く。クラックは奥深く、ハンドジャムを決めながらだと姿勢がつらい。K林さんからクラック末端がアンダー効いたよと教えてくれたが、カム打つのだったらアンダー持ちは難しいかも。トラバースコーナーの残置ハンガーボルトにプロテクションを取った後に、身体が入る広さの横クラックがあり、しんどくて寝そべって少し休んで呼吸を整える笑。その直ぐ先にラッペルステーションがある支点があるのでそこでピッチを切る。
7P目はK林さんリード(5.6,20m)
フィナーレとなる絶景を見ながらのピッチ。スタートから2m程上がったところでルートは左右に分かれる。左は快適なクラックルート(5.8)とトボには書いてあったが、プロテクションに必要な4番カムを渡しそびれてしまい、簡単な右ルート(5.6)へ登攀された。レイバックから途中身体がすっぽり入る傾斜の緩いチムニーとなり、怖くはないがフォローで登っても単にしんどいだけで最後に思いっきり疲れた。ちゃんと装備はリード者へ渡しましょう笑

登攀終了後は懸垂はせずに、アプローチシューズに履き替えて2峰山頂まで登った後、3峰とのコルへ降りて、そのまま駐車場まで下山。下山中、2峰や3峰下部のスポートルートに多くのクライマーが集い登っていた。セレクションを登った後は、スポートでも楽しめそう。

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