20220813-15 夏山合宿 剣岳 源次郎尾根



日付:2022年8月13日(土)~15日(月 )

参加者:M戸(CL)、Ⅿ尾、K林、N澤、F谷(記)

行動記録:8/12 23:00 米原市近江市民自治センター集合・車2台で出発

(1日目)
立山黒部アルペンルート立山駅 6:40 → 8:00 立山室堂 8:15 → 9:05 雷鳥沢キャンプ場 9:15 → 10:55 剣御前小舎 11:15 → 11:55 剱沢キャンプ場 → 12:22テント設営完了

(2日目)
剱沢キャンプ場 4:10 → 5:20 源次郎尾根取付 → 6:45 コル 7:05 → 7:55  Ⅰ峰 → 9:05 Ⅱ峰9:10 → 10:10剣岳本峰10:20 → 10:45 平蔵のコル 10:55 → 12:55 剣山荘 13:10 → 13:45剱沢キャンプ場

(3日目)
剱沢キャンプ場 4:45 → 5:40 剱御前小舎 5:55 → 7:40 雷鳥沢キャンプ場 7:45  → 8:45 立山室堂  → 16:00 米原市近江市民自治センター解散

 

夏山合宿に行って来ました!

八日市山の会としては、昨年は悪天候で流れたため2年ぶりの夏合宿です。

結果としては、不安定な天気の合間を衝いて、主目的のバリエーションルート源次郎尾根からの剱岳登頂を達成することができました!

立山・剱岳やその周囲の山々の雄大な景色と、源次郎尾根の爽快な登攀、テント泊や変化する天気への対応といった醍醐味を存分に味わうことができた合宿になったと思います。

個人的にはしばらく幽霊会員として、在籍しているだけとなっており、振り返ってみたら最後の夏合宿は2014年でしたので、8年ぶりの合宿でした。体力・技術的にも不安がありましたが、勇気を出して参加し、メンバーや会装備にも助けてもらい、N澤さんとともに、剱岳初登頂となりました。

 

<状況・所感>

(1日目)

予想外の快晴。室堂から剱岳方面を望む

湧き水を汲んで出発

立山室堂の変化に富んだ美しい眺望

雷鳥沢キャンプ場へ下る

一日目は雷鳥沢キャンプ場から剣御前小舎までの登り核心。天気は崩れる予報で、雨が降る前に剱沢キャンプ場でテント設営にこぎつけたいと歩を進める。途中F谷のペースがやや落ちる。17㎏の重量に対して長年のブランクと6月白山歩荷以降のぎっくり腰手前だましだまし状態での体力不足を痛感。パッキングの修正等、細かなアドバイスでもちこたえ、剱御前小舎へ到着。どーんと剱岳を目の当たりにし、特に初めてのN澤さん・F谷はこれが剱か!とその姿に感動。数え切れない程来ているというK林さんもやはり最高と嬉しそう。天気も予報より長持ちし、青空が広がり、後立山までも見渡せる。

圧巻の威容。一同惚れ惚れ

全景が見えるうちにパチリ

剱沢キャンプ場へ下る

テン場はお盆にしてはガラ空き

源次郎尾根 Ⅰ峰、Ⅱ峰

テント設営だん。左会6テン3人、中個人ツエルトK林さん、右個人1~2テンN澤さん


事前計画では剱沢キャンプ場にテント設営後、天候がよければ翌日登る源次郎尾根の取りつきの偵察となっていたが、ガスが出てきて視界不十分の為見送りとなる。雨はまだ降らず、剱沢小屋でビールを購入し、テント外での調理・夕飯(あおさのりソーメン&カルボナーラスパゲッティ)となる。食べ終わり頃に小雨がぱらつき始め、各自テントに入り就寝。F谷は頭痛と倦怠で軽い高山病の様になりⅯ戸さんよりOS-1粉末の提供と深呼吸のアドバイスを受け、6時頃には復活。夜は風雨あり、ツエルトのK林さんは濡れながらやり過ごしたとのこと。6テンの3人は広々と快適に眠れた。

 

(2日目)

剱沢キャンプ場発

背後に月が出る

源次郎尾根か!

剱沢雪渓は安定し、取り付きも容易に確認でき、源次郎尾根登攀開始。取り付き直後の岩場で体慣らしを済ませると、先行パーティ一組を追い越し先頭パーティとなったため、その後は待ちなくスムーズになる。Ⅿ戸さんが灌木の中をルートファインディングしながらぐいぐい進む。木登りも面白い。灌木帯を抜けると岩稜とハイマツの混じった斜面となり、晴れているため周囲も見渡せ、高度が増す尾根の爽快さがたまらない。時折りクライミングの要素も交じったり険しい雰囲気の場所もあり、ここちよいスリルと疲労を感じるが、所々に咲く花にも心が和み、あー楽し~。

 

Ⅰ峰頂上 背後の八つ峰が格好いい

Ⅰ峰登頂、写真撮影途中くらいからガスが巻きはじめ、眺望はきかなくなるが薄いガスで雨にはならず助かる。順調にⅡ峰登頂し、懸垂下降。支点は新しいリングボルトが3本もある。懸垂後はk林さんが先頭となり進む。Ⅿ尾さんがコンパス使用し読図しルートファインディングをサポートするなど、チームワークを感じさせる。見事読み切り、頂上直下ルートで登頂!

事前計画では、2隊に分けⅯ戸・F谷は登頂後そのまま剣沢キャンプ場へ下山、残り3人は天候・体力等の状況でいければ+α南壁登攀(平蔵のコル時点判断)としていたが、山頂天気予報で雨雲接近や、やはり今後の崩れ傾向確認され、概ね南壁登攀はパスの印象。

雷鳥6羽 この後天気荒れました~

平蔵のコル手前で雨がぱらつき始め、平蔵のコルで正式に南壁登攀はパスとなり、クライミング装備解除。全員で剱沢キャンプ場への下山となる。剱山荘あたりから雨脚が強くなるが、断続的でドボドボにはならずにベースキャンプに到着。風雨がかなり激しくなる中、難産の釜めし、ハンバーグ、オクラ入りの味噌汁の夕食をいただきながら一日を振り返ったり、過去の山行・今後の山行について話し合う。

夕食後各自テントに戻り、就寝態勢となるが風雨はおさまらず、ツエルト泊を強行していたK林さんが水を掻き出しても追いつかないとのことでテントに避難し、就寝となる。

(3日目)

剱御前小屋

雨あがっており、曇り~薄霧。朝食を済ませさっとテントを撤収。事前計画では3日目に立山縦走としていたが、午前霧・午後雨の予報にて前日にはパスと決定済みにて、わずかに見える剱岳山頂の輪郭に別れを告げて室堂への直行下山開始。剱御前小屋から雷鳥沢キャンプ場へ下り始めて20~30分程経ち、Ⅿ戸さんの野外トイレ待ちの間にF谷がお金・免許証・保険証の入ったジップロックが無いことに気づき、単身空身で剱御前小屋トイレに登り返し、雨の中メンバー待機約1時間のミスあり。その後はしっかりとした雨の中、ドボドボになりながら室堂センターに到着。温泉、昼食をまったりと過ごし帰路につき、米原の暑さに驚いて解散となる。

 

(まとめ)

剱岳、素晴らしい山でした。高く険しいところを登る面白さを実感できました!合宿ならではの楽しさも味わえました。ありがとうございました。

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