20220506 御在所ヴィア・フェラータ

2022年5月6日(金) 7:00〜15:20
天候:曇り、ガスのち晴れ
参加者:S島、O野、K野、M戸(報告者)
場所:御在所岳(三重県菰野町)

<行動記録>
御在所岳 裏道登山口駐車場 7:00発 → 藤内小屋 7:35着(ガス明け待ち大休止) 9:00発 → ヴィア・フェラータ取付 9:12着 → 第一鉄はしごポイント 登攀取付 9:22着 → 懸垂下降ポイント 9:55着 → 2番ポイント 10:15着 (途中小休止) → 第二鉄はしごポイント 10:50着 → フクロウポイント 11:10着 → 最終登攀ポイント 11:15着 → 中道登山道に合流 7合目 12:15着 (小休止) → 中道登山道を下山しキレット 12:30着 → 鎧岩/立岩12:35着 (お昼大休止) 13:55発 → 砦岩 14:10着 → 藤内小屋 14:30着(小休止) 14:55発 → 裏道登山口駐車場 15:20着 下山

<感想>
S島さんから御在所岳のヴェア・フェラータへ案内頂けるという事で行ってきました。御在所岳には何度もハイキングやクライミングへ行っているのに、こんな所があるとは知らなかったです笑笑

ヴィア・フェラータとは、イタリア語で「鉄の道」を意味し、ワイヤーや鉄はしごなどの固定設備を備えた登攀ルートで、ガイド業者が地権者へ了解を得て開発したエリアとの事。

今回参加者は、案内頂けるS島さんの他に、アルパインクライミングのベテランで久しぶりのS野さん、ハイキングや縦走主体で登攀経験はほとんど無いK野さん、そして私の4名。

GW明けの平日とあって、裏道登山口近くの駐車場へ車が止められてラッキー(^_^)

S島さん、O野さん、K野さん
駐車場前で

藤内小屋へ到着したものの上部は濃いガスに覆われており、岩濡れしてるやろうし眺望も良くない(^_^; 但し雨雲は無いので待ったら晴れるよね〜ということで、いきなりのコーヒーブレイク(笑)

お菓子を持ち寄って
楽しくコーヒーブレイク(笑)

少しガスが上がってきたので藤内小屋を出発。目印は、兎の耳ですが取付がわかりにくいです。ヴェア・フェラータ出発点へ向かっていきます。

目印の兎の耳

わかりにくい取付

ここのヴェア・フェラータは、クライミングスキルがあれば、登山靴やアプローチシューズで十分登れるレベルです。今回、K野さんには必要に応じてロープやスリングでフォローしながら登ってもらいました。

出発点の第一鉄はしごに到着。ホッチキスと呼ばれています笑。グージョンボルトも打たれていますので途中セルフ取りながら安全に登れます。出発前にK野さんにセルフビレイの取り方を説明し、M戸が先行して登攀。難しそうならスリングかロープを出そうと思っていましたが、大丈夫そうだったので前進します。途中の少し切れ落ちたトラバースはリスクが想定されたのでロープを出してフォローしました。切れ落ちはちょっとのことなのでクライミングスキルあれば何のことは無いのですが、もし落ちると大けが以上になるようなところなので安全確保して前進です。

出発点の巨大ホッチキス笑

M戸、登りま〜す(笑)

切れ落ちた少しの距離の
トラバース
K野さんにロープ出しました

次は懸垂下降のポイントへ到着。先に二人下降した後、K野さんに懸垂下降の方法を説明し、下からS島さんがロープをバックアップしながら下降してもらいました。

クライムダウンで降りられない
事は無さそうですが
安全第一で懸垂下降

2ホールドが設置してあるポイントを超えた後はスラブ階段状の箇所を登って、ワイヤーや小さい鉄はしごを次々と登っていきます。テラス状の眺望良い箇所で小休止。

階段状のスラブ

ワイヤーにセルフビレイ
しながら登る

凹状のトラバース
左上へ

ちょっとしたテラスで
小休止

左側へ向かうと第二の鉄はしごへ到着。鉄はしごを越えると中間は階段状のスラブ。ここはK野さんには少し難しく一部スリング出しました。そして上部の鉄はしごへ。ここは出だしが遠くて足場悪いです。残置ロープも使ってあがってもらい、そこから左上へ上がり、上部はトラバース。ここもK野さんは厳しかったようで、スリングを出してサポートしました。それをこなすとフクロウに出会います。

第二の鉄はしご

中間の階段状スラブ
上の方が少し難しく
K野さんをスリングで
フォローしました

上部の鉄はしご
足場からちょっと遠いので
残置ロープも使いこなすと
割と楽にいけます

鉄はしごを登ると絶景です
上部はトラバース
K野さんは難しかったようで
スリングでフォロー

ふくろうとの出合(笑)

その上が、ウェア・フェラータ最大の難所。下部はワイヤー有りますが上部は撤去されています。取りあえず下部から上のテラスへ上がってもらいセルフで待機。M戸がリードで登り、上部で支点構築して、後続をロープでフォロービレイして登ってもらいました。クライミングレベル的には、デジマルグレードで5.4〜5.5あたりでしょうか?

最大の難所
下部はワイヤーがあり
その上のテラスまで上がり
皆でセルフを取る

難所の上部は
後続をロープで

フォローするのに
M戸がリードで登る

フォロービレイで登るK野さん

後続が登り終え
ロープを片付けるM戸

難所を越えて登っていくと中道登山道の7合目に出てきました。そこから下山し、キレットを通過して、鎧岩、立岩へ。ここはK島さんのお気に入りらしく、1時間以上お昼休憩兼ねて大休止しました笑

中道の7合目にでてきました

7合目で景色観ながらパチリ
登りました〜

鎧岩

立岩でお昼の大休止(笑)

立岩で
ひっこりはん(笑)

そこから下山途中にある砦岩を観ながら、藤内小屋へ戻り、小休止して下山しました。

砦岩

藤内小屋へ
戻ってきました

下山途中の熊岩を確認
初級者練習に良さそう

休憩ポイントでたくさん時間を取りながら楽しく登ってきました。

経験者同行で一般登山者の方にクライミング体験して頂くには良い感じです。

 

<注意>
今回のルートは一般登山道ではなくバリエーションルートです。以前、接続されていたワイヤーが部分的に外されている状況になっています。恐らく、クライミング経験無い一般登山者だけの入山が増え、事故が発生したことにより、あえてワイヤーを外したのではないかと推測します。

一般登山者の方は、ルートを知っているガイドもしくは、ルートを知っていて且つクライミングスキルある方が、必要な装備を携行しての同行であれば、安全を確保しながら登れます。
逆に言えば、クライミングスキルの無い一般登山者の方同士では、ルートを知っていたとしてもリスクあるルートということです。滑落した際は重大な事故につながります。

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