20220416 鬼ヶ牙クライミング

2022年4月16日(土) 8:35〜15:50
天候:曇りのち晴れ、但し稜線は15m/s以上の強風
参加者:K林、S島、M尾、M戸(報告者)
場所:鬼ヶ牙(三重県亀山市安坂山町)

<行動記録>
駐車場 8:35発 → 岩場取付 8:45着 → 登攀開始 8:55頃 → 登攀終了 14:15頃 縦走開始 → 鬼ヶ牙 東峰 14:30着 → 鬼ヶ牙 本峰 14:50着 → 臼杵山登山口 15:35着 → 鬼ヶ牙登山道入口 15:40着 → 駐車場 15:50着 下山

<状況>
M戸は、昨年予定していたものの諸事情で行けなかったまだ登ったことのない鬼ヶ牙のマルチピッチクライミング。S島さんが昨年にマルチピッチクライミングから継続して周回縦走し楽しかったので、一緒に行きませんかと願ったり叶ったりのお誘いがあったので、K林さんとM尾さんと一緒に4人で登攀+周回縦走へ行ってきました。

滋賀から乗り合わせて鈴鹿山系を眺めながら車で走らせていたら雨が降ってきて嫌な予感。。。岩濡れしていないだろうか、でも予報では南に行くほど晴れの気象条件だということで、とりあえず現場に行って考えようと向かいました。石水渓キャンプ場や鬼ヶ牙の周辺は、道が狭いわりに路上駐車が多いみたいで、駐車禁止の張り紙とロープが張られているところが多いのですが、そのような所を避けた良い空きスペースがあり、そこに駐車。先月にS島さんが急遽思い立って一緒に下見に来た甲斐がありました。S島さんありがとうございます!!幸い周辺の雨は止んでいて濡れも酷くない状況だったので、すぐさま準備をして岩場取付へ。駐車場から10分程で岩場に到着。なんて素敵なんでしょう笑

岩場には、既に7〜8人程のパーティが岩に取り付いて登攀練習で賑わっていました。岩場は少し濡れていましたが、日が当たるところで天気回復方向でもあるので登る判断をしました。1ピッチ目は横に広く、登攀ルートもいくつかあるので、空きルートで登攀準備。今回の構成は、K林-S島ペアと、M戸-M尾ペアで前進します。まずは、K林-S島ペアが登攀開始。

左のルートで別パーティが
シングルロープで登り降り
私達はダブルロープで

1P目は、S島さんリード
K林さんセカンド
ツインロープ形式で登攀

トポの1ピッチ目終了点は40m程の高さにありますが、岩場が混み合ってたどり付けないので、途中半分ぐらいのところでピッチ切る。私達のペアも登攀準備を始めたころに、下から4〜5名程の別パーティが上がってきて登攀するとのこと。この岩場は人気ですね〜

1P目でM尾さんリードし
フォロービレーしているところ
次はつるべでM戸がリード

途中切った2P目をリードのM戸
よく見ると岩場取付がとても
賑わっています笑

2P目の終了点で
フォロービレイ中のM戸

このルートの核心部である3P目(トポでの2P目)を、K林さんが登攀開始。さすがのK林さんでも初見ではノーテンで行けず。グレードで5.10cとも言われている途中にアブミを掛けてやり過ごし、その上のスラブを登ります。岩場自体は、粗い目でソールのグリップは効きやすいが、脆くてすぐポロポロ欠けて場所によりザレ場みたいになっていて、手も足も滑りやすそうでとても怖い。次の3P目はM戸リードで登攀したが、私はアブミをやり過ごした直上は滑りそうで怖すぎてA0しまくってました(>_<)。次は、岩によく聞いて、A0しないようにしようとココロに誓うのであった。。。笑笑

3P目を登攀中のK林さん
この上は
手がかり足がかり少なく
ちょっとテンション

アブミを掛けて
やり過ごす
全部フリークライミング
とはいかないな笑

途中にグージョンボルトとラッペルリングが設置してある箇所で前パーティがピッチを切っていたのでM戸も切る。トポでは下から50m上がった、もう一つ上の木の箇所でピッチを切っているが、安定したボルトの箇所でピッチを切ったのだろうと思います。前パーティはそのままつるべでS島さんリード。M戸は終了点セットを預かり持って行くのを忘れてしまって、持っているギヤ類でなんとかベターなアンカーシステム構築。ちょっと反省。ここの終了点は、残置スリングが沢山あって、カラビナが入らないグージョンボルトがいくつか。。。次回も同じ様な感じだったら、余分なスリングは切って整理しないといけないですね。

4P目をリードするS島さん
この上もザレていて
ちょっと難しい

ビレイ中のK林さん

3P目を登攀中のM尾さん
ザレて怖かったそうですが
さすが余裕の表情

4P目は、M尾さんリード。上部の箇所が登攀難しいようで、かなり時間がかかっていました。セカンドで登っても難しかったです。木の終了点では、まだマルチに慣れないM尾さんがアンカーシステム構築に四苦八苦していたようです。ここは経験・場数が必要です。ビレイしながら次の登攀を待っている間、後から来たパーティが登ってきました。ベテランさんと思われる方が、隣で終了点のアンカーシステム構築をしている最中に、”カランコロン〜”という音が。。。?
ビレイデバイスを落としてしまったそうです(^_^;すぐさまムンターヒッチでフォロービレイされておられましたが、落としたビレイデバイスを拾う話をしていたので、岩に思いっきり落としたら、見た目で壊れていなくても素材にマイクロクラックが入っている可能性が高いので廃棄した方が良いですよと説明したら、そうなんですか!!と知らないようでした。ベテランさんでも知らないんだ。。。とビックリしました。

5P目は、トポでいうところの3P目。M戸がリードで登攀。岩質は相変わらずザレた脆い岩質。緩いスラブで上に行くほど傾斜強くなって一部がボルダームーブっぽく登る所はちょっと厳しかったです。トポでは50m上がった木でピッチを切っているが、途中の20数m あたりのグージョンボルトが設置している場所で前パーティがピッチを切っていたので、同じ様に切る。

フォロービレイ待ちのK林さん

5P目をセカンドで
登攀中のM尾さん
背後の景色がキレイです

6ピッチ目は、M尾さんリードで登攀し、木登りのようなクライミングで、終了点も木でピッチを切る。連続スタカットで登攀(ピッチクライミング)する箇所は、一旦ここで終了。ここからはコンティニュアス(サイマルクライミング)で稜線まで出て、S島さんがおっしゃる「ラスボス」笑を攻めにいきます。稜線に出た途端に、15m/sは越えていると想定される強風に出会う!!

こ、これはたまらん!!てな具合で、丁度お昼でお腹も空いたこともあるし、少し下に戻った風を避けられる箇所でお昼御飯となりました。ここでクライミングシューズからアプローチシューズへ切り替え。

S島さんから頂いた
東京バナナを食す
あざ〜す(*^_^*)

昼食後は、「ラスボス」を攻めに行きます。K林-S島ペアで、最初はK林さん先頭でコンティニュアスで前進していましたが、途中でやばいと気づいて、スタカット登攀へ切り替え。アプローチシューズで行けるが、トラバースはロープ確保しないとやばいよ〜ということで。次にM戸もリードで登攀しトラバースポイントで難儀しました。落ちたらやばいので、スタカットかと。

いわゆる「ラスボス」
最初はコンテで攻める

「ラスボス」トラバースの
やばい所を登攀するM戸

「ラスボス」をやり過ごしたら、コンティニュアスでヤセ尾根の岩場を縦走。ロープも張られてあり、安心して進めます。一定進めたら広い箇所でロープやギヤ類を外して縦走装備で鬼ヶ牙 東峰へ進みます。

この峰を越えたら
ギヤ類外して縦走

東峰に到着し皆で記念撮影。景色がキレイでした〜(*^_^*)

青空と雲の白と
緑のコントラスト
が良いです。

K林さん

S島さん

M尾さん

M戸

その後は、鬼ヶ牙 本峰へ進み、下山道へ。今回は地図やGPSデータ持たず、S島さんにGPSでルートを確認してもらいながらでしたが、部分的に赤テープ等の目印が少なく道迷いしやすそうな箇所があるので、初見や道になれていないのであれば、GPSと地図とコンパスで読図するのが良いと思いました。

鬼ヶ牙 本峰の道標

本峰からの眺望
手前に東峰が見えます

駐車場で参加の皆で記念撮影
ハイポーズ!!

鬼ヶ牙は、ポロポロと脆い岩質のスラブやフェイスでちょっと苦戦しましたが、バリエーションに富んだ楽しい岩場&縦走路でした(^_^)/
下部では、懸垂下降の練習もできていいゲレンデですね。
次は岩の気持ちになって笑、更に質の高いクライミングに挑みたいと思います。

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