日時:2021年6月20日(日) 9:00〜16:30
天候:晴れ
場所:滋賀県大津市北小松 比良げんき村 人工登攀壁
参加者:N澤、M戸(報告者)
主催:滋賀県山岳連盟
主管:滋賀県山岳連盟 指導・技術委員会
目的:登山・クライミング技術の習得(兼 JSPO 山岳AC・SCコーチ義務研修会)
- 研修内容:
研修1「山岳保険について」
研修2「フリークライミングの手順」(講師よりの講義・指導)
→ハーネス・確保器具・ロープの装着操作
→トップロープ・リードクライミングの確保
→チェックシートによる手順チェック
実践研修(トップロープ・リードクライミング)
https://kathismata63.rssing.com/chan-51509450/latest.php
研修の模様:
昨年は新型コロナの影響により中止となり2年振りの開催。八日市山の会からは、N澤とM戸が参加したので報告する。当研修会には我々以外にも滋賀山岳連盟に所属している各山岳会等から参加があり、総勢19名での開催となった。M戸は、滋賀県山岳連盟 指導・技術委員会に所属しており、今回はスタッフとしての参加。
受付後に参加者全員が集合し、まずは主任講師からのオリエンテーションで、研修を行うにあたっての注意事項等説明があった。
オリエンテーションの模様
研修最初は「山岳保険について」主任講師から約1時間の机上講習が行われた。
「山岳保険について」机上講習の模様
研修背景としては、オリンピック種目となったスポーツクライミングがここ数年で特に盛んとなり、大会や競技人口が増えるにつれて、室内・室外問わずクライミングで事故になるケースが増え山岳保険に関する様々なトラブルが顕在化してきたとのこと。これまで曖昧であった事故の保険適用範囲が厳格化されてきており、山岳保険に入っていても事故内容によっては保険金が支払われないケースや保険会社が契約しないケースも発生している。山岳保険の知識を正しく得て、山岳事故や保険に関するリスクに対応できるようにするための講習。
次はフリークライミングの手順について、主任講師からの講義や説明が会った後に、各グループに分かれてチェックシート方式によるクロスチェックを実施。クライミングの手順や意味、想定されるリスクについて再確認することとなった。
主任講師からの講義
スタッフによるデモンストレーション
参加者でのチェックシートを用いた
手順のクロスチェック
昼食後、午後からは実践研修
主任講師によるデモンストレーション
各グループでトップロープからリードクライミングまでを実践。初めてリードクライミングされる方がいたこともあり、高グレードを目指して登るより、クライミングシステムを確認しながらの実践研修を行った。
実践研修中の模様
所感:
2年前は参加者としてだったが、今回はスタッフとしての参加で、自分がクライミングをするというより参加者への誘導や指導、写真撮影したりと裏方でしっかり働かせてもらいました。その中でも、指導の合間を縫って左側の固定壁を今回初めて上の方まで登れたのが良かったです。固定壁を登っている途中、慢性腰痛の影響で途中から腰痛が悪化してしまってハング上まで行ったところで満足し、あともう少しで手が届きそうな終了点まで行かなかったのはご愛敬(笑)
「山岳保険について」の研修時に、主任講師から山岳保険や事故発生時の法律適用などリスク対応について学べる「登山者のための法律入門」という書籍を紹介頂きました。M戸は研修後に購入して読んでおり、とても参考になっています。皆さんも購入されて一読されてはいかがでしょうか?
まとめ:
今回、当会からは実質1名の参加だったが、クライミングの基本的なシステム等をしっかりと学べる場として良い機会と思うし、参加者からもそのような感想を頂いているので、来年は会メンバーからもっと積極的に参加してもらえたらと思う。