冬季アルパインに行きたいという思いを以前から持っていたが、
天候や予定の都合で行けずじまいで3年が経過した。
今シーズンももう終盤にきている。
今後を考えると今年に行っておかないとこのままフェードアウトしてしまう可能性も出てくるのではないか!?
よし、今年こそ行こう。
場所は入門ルートである赤岳主稜とした。
計画では夜発で翌日(1日目)赤岳主稜、2日目中山尾根の欲張りプランを組んだが、
2日目の天候は悪いということで日帰りに変更。
前日夜2時に駐車場に着いて車中仮眠。
6時に美濃戸口を出発。トレースを辿って9時に行者小屋。
10:30から登攀開始。
先に1組取り付いており、韓国から来た撮影隊とのこと。
時間がかかるのでお先にどうぞと言われ行かせてもらう。前には誰もいない。
1ピッチ Tリード
下部核心。
足をしっかりおいて体全体を持ち上げる。
下には我々の他に撮の方々もいて、落ちたら惨事は必至。
絶対落ちてはいけない状況が緊張を高め、呼吸を止め、息を切らせる。
2ピッチ Oリード
最初の3メートルほどの壁を登り、階段上の岩の斜面を登る。
(150メートル弱くらいコンテ)
3ピッチ Tリード
上部の核心といわれているところ。
バランシーな感じだなと思いながら登ったが、左にしっかり持てるホールドがあったようだ。
30メートルほど進んだ斜面にペツルが2つあったのでそこで交代。
4ピッチ Oリード
10メートル程進むとそこから先はコンテでも行けそうだということで一旦ここで切る。
(100メートル弱くらいコンテ)
5ピッチ Tリード
コンテで進むがだんだん傾斜がきつくなる。
が、行けないこともない。
もうそろそろロープを出したいなと思ってきたところにハーケン発見。
確保してもらいそこからリード。
登攀はここで終了。
頂上は目の前。ロープを片付け赤岳山頂へ。
時間は13:30。
登攀時間は3時間。
天候の割に時間がかかってしまったのかもしれない。
天気がよくて無風、汗が吹き出るくらいの暖かさ。
絶好の山日和であった。
冬季アルパインの第一歩を踏み出せたことに満足感いっぱいである。