日時:2022年1月23日(日)
天候:曇り、雪、雨
場所:堂満岳第一ルンゼ中央稜
参加者:M戸、W(記)
行動記録
7:40イン谷駐車場→9:15中央稜登攀開始→10:45登攀終了→12:40堂満岳→13:40金糞峠→14:40イン谷駐車場
行った人から何一ついい噂を聞かない、堂満ルンゼ。
ある人は、冷蔵庫サイズの岩が動いた。
とか
敗退した。とか 時間かかりまくった。とか
行く前は遺書書こうかと思うくらい緊張した。とか。
一体どんなところ?笑
去年行く予定が雨で流れ、いよいよ今年に。
そんな墓場みたいなところ行きたくない。笑
と思いながら、冬季アルパインの入門ルートだから!練習にもってこいだから!とやいやい言われて参加した。
雪の状態も人が入ってるかどうかもわからない。とにかく行ってみるしか。
私は初めてなので、M戸さんにリードは全てお任せしてついて行く。
午後から雪→雨の予報なので、それまでには下山しようと思いながら、進んでいく。
第一ルンゼの分岐もしっかり踏み跡があったおかげで道迷いなし。目印?の堰堤は雪で覆われてなにも見えない。
中央稜取り付きまでは特に難しいところも無く。
1p目〜出だしが面白かった他は雪稜歩き。
雪は湿ってだまになりやすいから手に纏わりついて鬱陶しい。岩上に雪が薄っすら乗ってるだけなのでアックスは効かない。
2p目〜微妙な雪稜歩き。後々、コンテの方がここは良かったなとぶつぶつ言ってると、今年の積雪の多さについて去年との違いを熱弁されていました。
3p目〜脆い岩質のチムニーは、いやらしすぎていい感じにあった木を使いつつ登っていく。足はアイゼンで細かいところにしっかり置けた。
4p目〜コンテで雪稜歩き
去年、ここで終了して懸垂下降したポイントとやらに到着。ここまで、登攀時間45分。
人が入ってるからってのと雪のコンディションが良かったからか一瞬で駆け抜けて終わってしまった気がして、え?え?と戸惑う。
『じゃあ、ロープ片付けて上まで行くか。』
となり、実質5p目はフリーソロ状態で抜けた。(ここが1番怖かった。)で登攀終了。
早く終了したので、堂満岳山頂を目指し一般道で下山することに。
そして、楽しいラッセルタイムが始まった。
後続の二人組の力を借りながら約2間半、ふかふかの深雪ラッセルにテンション上がる。何回か踏み抜いて胸くらいまではまる。M戸さんは、命の水がきれ、足が攣るのと戦いながらぼちぼち上がってくる。
先にるんるん堂満岳山頂について、別パーティーの人に『1人か?どこで逸れたんや?』と心配された。大丈夫。私は迷子じゃない。(ほっといても上がってくるだろうという確信があったので、1人先に楽しみに取っておいたワッフルを食べた。)
『下降は、3ルンゼを行く』と別パーティーの方から聞いて羨ましくなりつつ、今回は安全に一般道で降りた。
登攀時間より、一般道の下山がロングルートで長く感じたが、大した雨雪にも合わず、楽しいうちに帰ってこれた。
全部リードしてくださったM戸さんありがとうございました。そして、アイスに雪稜登攀にと遊び尽くした2日間おつかれさまでした。
噂に聞く過酷さは、コンディションでこんなに変わるのか、、、とびっくりした一日でした。恐怖体験もせず私はいい時に来れた方なのかと。気は抜かず、今シーズン目標としている本番に向けてトレーニングは重ねていきたいです。