20210523 藤内壁 前尾根 マルチピッチ

日時:2021年5月23日(日)
場所:御在所岳 藤内壁 前尾根
参加者: M戸(L)、Y田、S伯、I口(記)
目的:マルチピッチクライミング練習
行動記録:鈴鹿スカイライン沿い駐車場7時半前頃出発 → 藤内小屋 → 藤内壁 前尾根「P7〜P3マルチピッチ」 → 前壁ルンゼ下降 → 裏道登山道 → 藤内小屋→下山18時半頃(駐車場)

昨年から会のマルチピッチロープワーク講習会に参加し、最近の週末は家でロープワークの練習をしていたI口ですが、念願であった藤内壁の前尾根マルチピッチを初トライできました。私の様な初心者にとって『前尾根は超怖い!』という事前情報を得ていたので、ビビリまくりでした。おまけに2月より外岩は触っておらず、緊急事態宣言により通いのジムは1か月前から休業で、完全練習不足のコンディション、、、

まずは第一関門のアプローチ。それにしてもS伯さんの歩荷力が飛躍的に向上していたので、I口は全く付いて行けませんでした。「待ってくれ~」って感じ。この日は梅雨の晴れ間で、絶好の快晴。強風が気になるが、飛ばされる程ではない。前尾根の取り付きに着くと、すでに4パーティー待ちの大渋滞。更に後から2パーティー来られたので、我ら2パーティー含めると凄い状態でした。↓

P7取付で1時間は待ったであろうか?M戸(L)&I口、Y田&S伯のコンビに分かれてM戸&I口コンビからスタート。緊張して、最初のビレーで『ロープ半分』をコール忘れM戸さんのチェックが入る。いくら家でシュミレーションしても現場で場数踏まないとダメですね。 完全にM戸さん頼りで、I口はフォロー専門であるが、必死に登る。写真撮る余裕は全くない。↓

必死に登っており、どこがP6なのか?P5なのか?良く思い出せません。途中、M戸さんに写真を撮っていただきました。私には全く心の余裕が有りませんでしたが、“恐怖心”と“楽しい”の割合がP7登り始めは9:1でしたが、次第に4:6位に楽しいが増えていきました!!M戸さんリードによるところも大きいと思いました、感謝!感謝!風が強いですが、外岩を触る感触が非常に気持ち良いです。↓

とは言いながら恐怖心は常にあるので、岩全体を“自分の目”というセンサーで常に3Dスキャンしながら弱点を見い出し、以下項目を常に考えながら、脳みそフル回転で必死で登りますす!!
★特にスラブ含めて、確実なグリップを得る為に足を置く位置をどうするか?
★手のプッシュも活かしながら、上体をどちらの方向に振ると安定するか?
★ステミング気味で登るか?レイバッを使うのか?フリも使うのか?ハイステップは?
そう、私の様に50代半ばで体の柔軟性もなく、パワーもクライミングセンスも無い人間は、脳ミソで登るしかないのだ!小学生か中学生の時に習った『作用と反作用の法則』がベースになる気がする。でも、流石に三角関数は使いません(笑)。また、本日デビューのミシュランソールのクライミングシューズのグリップは想像以上に良い。スラブで“踏む”感覚が分かる。↓

そして、噂に聞く恐怖課題、P5?の割れ目まで来ました。『ヒャー、凄い割れ目や~』フリーで超えたかったが、目の前のヌンチャクを掴んでしまいました。でも、前宣伝が凄かったので、100M以上スッパ抜けしているものと勘違いしていたので、想像より怖くなかったです。

P4?に着く頃には、後続のY田&S伯のコンビも途中でルート迷いのトラブル有ったようですが、スピード控えめながら着実に登られている様でした。風は強いですが、快晴!!リードできるY田さんが羨ましい。↓

何とか最終のP3到着。P2ヤグラ手前のコルに後続が着く頃には16時前であった。もちろん本日大渋滞に付き、ヤグラも先行パーティーにより大混雑で諦める。M戸さん、最後まで有難うございました。S伯さん共に、場数を踏んでステップUPを狙います。もっと練習して、リードできるようになりたい。カムという非常に高価な“大人のオモチャ”を買いたくなるし、、、、
山登りと岩登り、一口で二度美味しいマルチピッチ含むアルパインクライミングという遊び、“究極の道楽”な気がする。危険な香りがプンプンするわ。

尚、ヤグラのコルからの前壁ルンゼを下降する時が、正直一番危険で怖かったです。もちろんのノーザイルなので、踏んだ岩が抜けて滑落したら大怪我で済まない可能性がある。

実は、その後5日間に渡り、筋肉痛に苦しむI口であった。プロテインを試そうと思う。次はヤグラも登りたいな~!!

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