2021.05.03-04 北アルプス(前穂高岳)春山合宿

参加者:M戸(CL)、W、N澤(記)
行動記録:

(1日目)
1:00八日市IC発→あかんだな駐車場→5:50バス移動→6:30上高地バスターミナル→6:50岳沢登山口→7:45見晴台→9:14岳沢小屋(テント泊)
(2日目)
4:50岳沢小屋発→奥明神沢経由(左俣経由)→8:14前穂高岳山頂→10:00岳沢小屋→12:23見晴台→13:06岳沢登山口→13:30上高地バスターミナル

ルート図

奥明神沢ダイレクトルンゼを登る予定だったが、雪が多く雪崩の危険が高いということで、ダイレクトルンゼの左俣ルートを登った。(ダイレクトルンゼは一本右の筋)

感想:

(1日目)
会の春山合宿で、上高地から岳沢小屋ベースで前穂高岳に登った。
当初、二泊三日で一日は前穂、もう一日は西穂に登る予定だったが、天気がいいのが3日、4日の2日間だけという予報だったので、一泊にして前穂だけに登ることとなった。

さて、久しぶりの上高地、重いザックを背負ってのスタート。

徐々に雪が現れて残雪期登山の様相に。前半は樹林帯を、後半は沢沿いの道を歩く。

2時間半ほどで岳沢小屋が見えてきて、まずは一安心。

早速テントの設営。高台の斜面を削って造成した “岳沢ヒルズ”。

ロケーションは良かったが、テントの出入り口が急斜面だったので、出入りに難渋した(^^;

テント設営後は、雪上訓練を実施。
まずは、スタンディングアックスビレーと滑落停止の練習。
傾斜が緩かったので、なかなか思うように練習はできなかったけど、ビレーの方法、ロープの止め方などについて再確認できた。


続いて、ビーコンとゾンデ棒の使い方を習った。私はどちらも初めてで、ゾンデ棒で人を探索するときの感覚を知るために、M戸さんの背中や足、頭などを何度も突かせてもらった。

調子に乗ってぶすぶす突いていたら「痛いやないですか!」と怒り出したM戸CL。

訓練終了後、小屋で生ビールを飲むことにした。 寒かったけど、疲れた体に染み渡った。

ジョッキ片手にご満悦のM戸CL。

このあとテントに戻り、時間はたっぷりあったので、山談義や恋愛談義?に花が咲いた。

持参したウイスキーとつまみ。テントの光のせいで「検〇みたいでいや!」と言ってたWさんも、熱燗を飲み干した後、「ちょっと頂戴」といって結局飲んだ。

(2日目)
翌日は3時に起床して朝食と準備を済ませ、5時前にスタート。
快晴で風もなく順調な滑り出し。

しかし、前日、前々日に降ったさらさらの新雪が思いのほか深い。とくに、勾配のきついところでは、キックステップで蹴り込んでも、アイゼンが効きにくく、踏み込んだ瞬間ずぶずぶと足元が崩れるときの悲しさよ…。体の重さがうらめしい。

はるか遠い山頂(らしきピーク)。あんなところまで、このペースで登っていけるのやろかと不安になりながらも、なんとか一歩一歩、前へというか上へ足を運んでいく。

我々の前には、6~7人ほどの先行者がいて、トップはソロの人のようだったが、この人が結局、ほぼ一人でラッセルをしながら先頭を登ってくれた模様。感謝するとともにその強靭さに恐れ入る。
しかし、山頂に近づくにつれ風が強くなり、舞い上がる雪煙で、ステップ跡もすぐに消えてしまう。

舞い上がる雪煙の中、がしがしと進むWさん。たくましい。

疲労困憊の末、ようやく山頂へ。
吊り尾根の先の奥穂、反対側は乗鞍や御嶽の絶景が広がって、一気に疲れも吹き飛んだ。

M戸CLとWさん。山頂で奥穂をバックに。

風も強く気温も高くなってくる予報なので、早々に下山開始。
先行パーティの女性が岩にアイゼンを引っ掛けて足を痛めたところを目撃したのもあり、慎重に下りていく。それにしても小屋まで遠かったなあ。

軽快に下りるM戸CLとWさん。

前穂高岳は、3、4年前の夏に岳沢から重太郎新道経由で登ったのだが、北アルプスらしい岩の稜線、長い梯子、雷鳥広場など、変化に富んだルートだった記憶がある。今回は重太郎新道側の様子を確認する余裕が全くなかったのだが(まあ雪で隠れて見えなかったけど)、次はぜひ雪のないときに来て、山頂から今回登ったルートを確認してみたいと思った。

上高地で食べたアイス。めっちゃ美味かった♪

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